クラウド公開
クラウド公開機能とは
Mimicry で作成したモックルールを、Mac のローカルネットワークの外へ一時的に公開できる機能です。ワンクリックで発行される公開 URL 経由で、LAN 外の実機・外部のベータテスター・CI 環境から直接モックサーバーへアクセスできます。ライセンスキーなしの無料枠でもすぐに使えます。
通常の Mimicry はプロキシとして自分の Mac 上でローカルに動作しますが、この機能を使うと、開発者が運営するクラウド上のサーバーにモックルールを一時的にアップロードし、インターネット経由でアクセス可能にできます。以下のようなケースで役立ちます。
- API がまだ実装されていない段階で、実機だけを配布して動作確認してもらいたいとき
- 社内 LAN の外にいる外部のベータテスターに、決まったレスポンスを返すモック API を触ってもらいたいとき
- CI 環境 (GitHub Actions 等) から、Mac のローカルプロキシを経由せずにモックへアクセスしたいとき
無料枠と有料枠
ライセンスキーを登録しなくても、無料枠として次の範囲でクラウド公開を利用できます。より多くのプロジェクトを同時公開したい、公開期間を延ばしたい、独自ドメインで公開したい場合はライセンスキーを追加してください。
| 無料枠 | 有料枠(ライセンスキー登録) | |
|---|---|---|
| 同時公開数 | 1 プロジェクトまで | 3 プロジェクトまで |
| 公開期間 | 24 時間 | 7 日間 |
| アクセス数 | 1 時間あたり 50 リクエストまで | 1 時間あたり 20,000 リクエストまで |
| IP アドレスによるアクセス制限 | 利用不可 | 利用可能 |
| カスタムドメイン | 利用不可 | 利用可能 |
| 公開履歴 | 残らない(非公開から 1 時間で削除) | アプリ内で確認可能 |
無料枠で公開中の場合、公開画面に現在のアクセス数(1 時間あたりの使用量)が表示されるため、制限にどの程度近づいているかをいつでも確認できます。
ライセンスキーを追加しても、追加前から公開中のプロジェクトが自動的に有料枠へ切り替わることはありません。一度無効化してから再度公開すると、有料枠として公開されます。
公開の手順
公開したいプロジェクトを開き、「クラウドに公開」ボタンをクリックします。ライセンスキーが無くても無料枠で公開できます。
公開するをクリックします。ライセンスキー登録済みの有料枠では、この時点でアクセスを許可する IP アドレスも設定できます。
発行された公開 URL をコピーし、実機・CI・テスターと共有します。公開画面では URL の QR コードも表示できるので、手元の実機ならカメラで読み取るだけでアクセスできます。プロジェクト内のモックルールが、そのまま公開先のレスポンスとして使われます。
(任意)同時公開数や公開期間を拡張したい場合は、同じ画面下部からライセンスキーを購入・入力してください。
公開中にできること
一度公開した後も、公開を止めることなく設定や内容を更新できます。いずれの操作でも公開 URL と残りの公開期間はそのまま維持されます。
- モックルールの再デプロイ — 公開後にローカルでルールを追加・変更すると、公開中の内容と差分があることがバッジで表示されます。「更新」ボタンひとつで最新のルールを反映でき、一度無効化してから公開し直す必要はありません。
- 許可 IP アドレスの変更(有料枠限定) — アクセスを許可する IP アドレスの追加・削除を、公開を止めずに反映できます。
- 公開期間の延長 — 有効期限が近づくと警告が表示され、「延長」ボタンで公開期間をリセットできます。URL は変わらないため、共有済みのリンクはそのまま使えます。
カスタムドメイン(有料枠限定)
ライセンスキーを登録している場合、公開 URL を自分の所有するドメイン(例: mock.example.com)で提供できます。公開時にドメイン名を入力し、案内される CNAME レコードを DNS に追加するだけで、証明書の発行まで自動で行われます。
モバイルアプリの接続先をビルドし直さずに切り替えたい場合や、テスターに覚えやすい URL を配りたい場合に便利です。カスタムドメインは公開を無効化すると解除されます。
アクセス制限(有料枠限定)
公開 URL は推測困難なトークンを含みますが、ライセンスキー登録済みの有料枠では、加えて許可する IP アドレスをあらかじめ指定しておくこともできます。IP アドレスを指定した場合、それ以外からのアクセスは拒否されます。社内ネットワークや特定の CI ランナーの IP だけに絞って公開したい場合に利用してください。IPv4 / IPv6 の単一アドレスのほか、CIDR 表記による範囲指定にも対応しています。無料枠ではこの機能は利用できません(指定なしで公開されます)。
GitHub Actions などクラウド型の CI は IP アドレスが動的で、IP 制限だけでは絞り込めない場合があります。 そうしたケースに向けて、有料枠ではアクセストークン(共有シークレット)による認証も利用できます。公開中の画面からトークンを発行し、 リクエストに X-Mimicry-Access-Token: <トークン> ヘッダーを付けるだけで、送信元 IP を問わずアクセスを許可できます(テスト対象アプリが実 API 向けにも使う Authorization ヘッダーとは衝突しない専用ヘッダーです)。IP 許可リストとは併用可能で、どちらか一方の条件を満たせばアクセスが通ります。トークンは発行時に一度だけ表示され、以降は再表示できません(再発行・無効化はいつでも可能です)。
公開の管理・有効期限
公開はいつでも手動で停止(無効化)できます。手動で停止しなかった場合も、無料枠は 24 時間、有料枠(ライセンスキー登録済み)は 7 日間で自動的に失効し、URL へのアクセスはできなくなります。
ライセンスキーを登録している場合、1 つのキーで同時に複数のプロジェクトを公開でき、どのプロジェクトが公開中か・過去にどんな公開履歴があるかは、アプリ内の一覧画面からいつでも確認できます(無料枠の公開はこの一覧に「公開中」としては表示されますが、履歴には残りません)。一覧画面にはすべて無効化ボタンもあり、万一ライセンスキーの取り扱いに不安が生じた場合などに、公開中のプロジェクトをまとめて停止できます。
同じライセンスキーは複数の Mac に登録でき、公開状態はキー単位で共有されます。別の Mac から同じプロジェクトを公開し直したり、公開中の一覧を確認したりすることも可能です。
公開中のプロジェクトを Mimicry 上で削除しようとした場合は、クラウド側の公開も合わせて停止されます(有料枠では、他の Mac からも利用されている可能性があるため、停止してよいか確認ダイアログが表示されます)。
利用にあたっての注意
ヒント: 公開されるのはモックルール(URL パターンやレスポンス内容)のみで、実際の通信ログや録画データが外部に送信されることはありません。ただし、モックルールのレスポンスボディに機密情報を含めている場合は、公開 URL を知っている第三者からアクセスされる可能性があるため、公開前に内容を確認してください。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。